12人の怒れる男達(12 Angry Men)~主演ヘンリーフォンダ~60年前の映画でも全く色あせない面白さ

<p>居島一平さんのオリシネマのコーナーにて2018年1月に紹介された作品です。<br />既に動画は削除されている為、居島一平さんの紹介文言の書き起こしはありません。<br /><br />記憶を頼りに書きますが・・、私はすぐに興味を持ちレンタルビデオに借りに行きました。<br />すると、やっぱり大当たりで面白かったです。居島さんに感謝!<br /><br />下記のレビューは居島さんの紹介書き起こしではなくて、僕(どんぐりカニ助)の感想です。<br /><br />主演・ヘンリーフォンダ</p>
<h3>12人の怒れる男達は名作中の名作だった。</h3>
<p>まず前知識として・・1957年製作のアメリカ映画です。だからカラーではなくて白黒画質です・・。時間は97分。<br /><br />主演はヘンリーフォンダ。有名な俳優さんだとは知ってますが、40歳すぎの私でも、顔が一致しない役者さん。時代を感じますね。<br /><br />さて<b><span class="marker blue">この映画がすごく変わっていると思うのが、、ジャンル分けをすれば「法廷サスペンス」に属するのですが、容疑者も弁護士も誰1人出てきません!</span></b>オーマイガー!<br /><br /><span style="color: #ff00ff;"><b>ましてや、検事や裁判官さえも、1mmも映画に出てこない</b></span>のです。<br /><br />それなのに、97分の法廷映画がどうやって成り立つのか??</p>
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<p><b>この映画は、ある殺人事件の評決をするために、無作為に選ばれた12人の陪審員のお話</b>なんです。</p>
<p>陪審員室という密室で、12人の男達が、あれやこれやと話しているだけの映画なんですね。<br />なのに、映画として90分、<b><span class="red">最初からグイグイ引き込まれて、最後まであっという間</span></b>でした。</p>
<h3>12人の怒れる男達のあらすじ(ネタバレなし)</h3>
<p>とても暑い日に12人の、お互い名前も知らない男が陪審員室に集まります。<br /><br />父親殺しの罪に問われた少年の裁判の陪審をするために、無作為に集められた12人の男達は、部屋に集まる前に、法廷にて検事と弁護士の主張を聞いてきたようです。<br /><br />法廷では、少年の普段の素行の悪さや、少年の犯行を観たという証言者もいて、少年に有罪を下すという判断で間違いないだろう・・・<br /><br /><b><span class="marker red">話し合いをする時間も省略して、さっさと評議を終わらせようぜ。</span></b><br />そんな雰囲気で陪審員室に入ってきた男達。<br /><br />国民の義務で仕方なく来ている陪審員達は、ろくに話し合いもせずに多数決で陪審評議を決定しようとします。<br /><br />ところが、、、<span class="box-pink" style="background-color: #ccffff;"><span style="color: #0000ff; font-size: 12pt; background-color: #ccffff;"><strong>満場一致で誰もが有罪と考えていた中、たった1人「無罪」を主張する人がいました</strong></span>。</span><br /><br />それがヘンリーフォンダ演じる 陪審員8番です。<br /><br />陪審員8番の主張はこうです。少年の未来がかかっている。だから有罪を下すにしても議論が必要だ。<br />それに、裁判を観ていて、「ある疑問」を持った。その疑問を払拭したいんだ。と言います。<br /><br />そして陪審員8番が疑問に思った所を他の11人に説明していくと・・・<br />完璧だと思っていた不利な証拠に、色々なほころびがあることに皆が気づいていき・・<br /><br /></p>
<h3>「12人の怒れる男達」感想まとめ</h3>
<p>これぞ密室群像劇!映画は脚本が優れている事が、本当に大切なんだなと感じる映画でした。<br /><br />映画の時間が約90分。男達が部屋に入ってから、評議が決まるまでも90分。<br /><br />つまり、<strong><span class="box-yellow">観客は男達が議論する90分間を、リアルタイムで追体験する事になります</span></strong>。<br /><br />あくまで12人の男達は、与えられた裁判の陪審とう役割を果たそうとしているだけなのですが、<span style="color: #ff00ff;"><strong><span class="box-yellow">全く同じ裁判を観ても、違うバックヤードを持つ12人が観れば、視点や意見はおのずと違ってくる</span>のです。</strong></span><br /><br />この「視点」が違う事を、議論のやりとりだけで観客に魅せる方法が、とても新しいと感じました。<br /><br />印象深い映画作品で、考え方や視点を、学生や子供達に教える題材としてぴったりの映画作品だと思いました。<br /><br />ただし、白黒映画は、子供達に観せるにはつらいかも・・。<br /><br />そう思ってたら、1997年にジャックレモン主演で、リメイク版があるようです。<br /><a target="_blank" href="https://www.amazon.co.jp/gp/product/B079VZS9LW/ref=as_li_tl?ie=UTF8&amp;camp=247&amp;creative=1211&amp;creativeASIN=B079VZS9LW&amp;linkCode=as2&amp;tag=jizakewine-22&amp;linkId=608afcda5b81b8f5f83b795602c176cd" rel="noopener"><img src="//ws-fe.amazon-adsystem.com/widgets/q?_encoding=UTF8&amp;MarketPlace=JP&amp;ASIN=B079VZS9LW&amp;ServiceVersion=20070822&amp;ID=AsinImage&amp;WS=1&amp;Format=_SL160_&amp;tag=jizakewine-22" border="0" /></a><img src="//ir-jp.amazon-adsystem.com/e/ir?t=jizakewine-22&amp;l=am2&amp;o=9&amp;a=B079VZS9LW" alt="" style="border: none !important; margin: 0px !important;" width="1" height="1" border="0" /></p>
<p>子供に魅せるんだったら、こっちのほうが良さそうですね。ジャックレモンも大好きな俳優さんです。</p>
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