テキサスの五人の仲間 ヘンリーフォンダ

人に映画をオススメするのに色々な紹介の仕方があると思いますが、

例えば、ミステリー映画だったら、意外な真犯人がいる。とかドンデン返しがあるとか言いますけど、半分はネタバレになっているんですよね。

でも、それは仕方ないですよね。こんげーむなどといって、騙し合い、やりやがったねっていうような、
うまくオレを騙してくれたね~というような痛快な裏切り方をする映画が数々あります。

そんな映画の中でも、ツイスト、ひねりが二回転三回転四回転、おまえは羽生弦か!とツッコミを入れたくなるような映画がこれです。

「テキサスの五人の仲間」 タイトルだけみたら、西部劇だろ?と思うようなタイトル

荒くれ者達が、景気よくバーボンウイスキーを飲んでそうですけど、そうじゃないんです。

たしかに、西部が舞台なんですけど、とにかく無類の博打付。博打というよりポーカー。

1人残らずお互いがスッテンテンになる。つまりは最後の最後の1人が全部を持って行く。
それを覚悟した博打好き達が集まってポーカーに励んでいる。

その街を、通りすがったのがヘンリーフォンダとその家族。一泊泊めてくれよと宿主と交渉しているときに、博打の光景が目に入る。
その光景を見た瞬間、ヘンリーフォンダの目の色が変わるんです。
そして、オレも参加させてくれよ。有り金ならあるぜと言う。

観ててわかる訳。こいつ博打絶対弱いタイプ。知らないぞ。みぐるみはがされてスッテンテンになっちゃうぞーと。心配しながら観ちゃうんです。

鼻息荒く参加していくわけなんですけど、案の定、負けが込んできて、泥沼に入っていく。

こうなったら馬車も抵当に入れる。下手すりゃ奥さんまで、質にいれかねないくらいの、もう完全に顔色もかわって、人格も豹変しちゃっているヘンリーフォンダに固唾をのむ奥さんと子供。そして観客の我々。

その瞬間、何が起こるか。ヘンリーフォンダが心臓発作で倒れちゃうんです。

おい、どうする!負けたまんまだぜと思うでしょ!

そこに敢然と手を上げて入ってきたのが、ヘンリーフォンダの奥さん。しかも奥さんはポーカーのルールも何も知らない。そこからどうやってこの勝負をうけるのか。

見てるこちら側も、ポーカー一度もやったことない、基礎知識ない、ルール知らなくてもオールOkです。何の支障もない。

人間の人物同意しのやりとりだけで、ハラハラドキドキ、どうなるんだどうなるんだと、連続で、最後は見事な着地が待っています。

今回の観ずに死ねるか死なずに観るか~は 西部劇みたいなタイトルだけど、フタを開けてみれば、「コメディ」かもしれません。
「テキサスの五人の仲間」この賭けにあなたもノってみろ!」