連合艦隊GF
連合艦隊GF 太平洋戦争を背景に愛情、悲しみ苦闘、怒りを描いた作品で中井貴一のデビュー作。 人生でこの1本だけは見逃せないという映画を紹介する「オリシネマ」のコーナー。 今回ご紹介する映画は、いろいろな映画解説本がありますけれども、「名作」として紹介されたことはないんじゃないかと思います。 しかし私(居島一平)には、どうしても忘れられないシーンがありますのであえてご紹介します それがこちら「連合艦隊」GFってどういう意味?英語にすると グランドフィートっていうんですね。 まー、おまえが海軍マニアなだけだろう とか精巧な模型がよく出来てますねってそれだけの話じゃないの? そういうなかれ。貶めるなかれ。 もちろん特殊技術はすごくよく出来ていますがね。軍艦の描写なども素晴らしいけれども、人間ドラマも抜かりなく描かれています 18年間、海軍に勤め上げた。自分は下士官止まりだけれども、息子は海軍兵学校に受かったぞーと財津一郎さんがやってるの。 「おまえは今日から兵学校じゃ。兵学校を出れば、おまえはわしに命令する立場になるんだ」 そして、その息子を演じているのは、この映画がデビュー作となる中井貴一です。だからもう初々しい。 「受かったぞーうちの息子が兵学校に受かったぞー」と、はしゃぎながら家に帰る、その財津さんがかわいいこと。それを観るだけでほっこりします。 まー一方でそういう家庭環境もあれば、もちろん対局として日本が辿った国運、運命も抜かりなく描かれています 山本五十六を演じるのは小林桂樹さん。山本五十六、苦渋の決断で真珠湾攻撃から幕を開け、やがてミッドウェーで手痛い敗北から、戦局は一転して、悪化の一途を辿る。そして悲劇的なマリアナ、レイテ島の敗北からヤマトの水上特攻へ。 個個のドラマが粒だって際立っていますから。 そして「空母ずいかく」。これは言わせてください。空母ずいかくの整備士を演ているのが、長門裕之さんとナベおさみさんなんですよ。この2人にね。15歳の少年達寄ってきて言頂います 「上官達が、せっかく精魂込めて整備して頂いた、この大切な戦闘機飛行機を、私は無事に帰還できるかどうかわかりません。私の操縦技術が未熟だから・・ 15歳の少年が目に涙をためながら言っているのを整備士の2人はもらい泣きしてしまう バカヤロー、おまえは敵機を撃墜なんか考えなくてもいい。無事に母艦に戻ってくることだけをかんがえて行けー。 ていって送り出すところなんかは、涙なくして 個人的には観られません。 オープニングも良い。「海が日本を閉ざし、海が日本を開いた」 そこでドーンと大写しになるヤマト。 今回の観ずに死ぬか死なずに観るか。グランドフィート。今回は「連合艦隊」 駆逐艦の一隻、潜水艦の一隻だけでもいいから、乗りくんでみてください。もうたまらんぞー。
連合艦隊は、その国家的要請から生まれた。
そのカメラの取り方は、ほとんどゴジラと変わりませんから。(笑)
東宝さん頼むよー-みたいな。 そんなコミカルの感想、要素も含みつつ。