大どんでん返し!衝撃のラストシーンのサスペンス映画おすすめまとめ

大学時代に映画研究会に入っていた私が選ぶ 衝撃のラスト!どんでん返しを味わえる映画まとめ

大学時代は、映画館でシネコンでバイトし、それ以外にも単館映画に出かける毎日。
ひたすら映画を観ていた時代があるので、メジャーどころから、すこしマイナー映画までご紹介

ユージュアルサスペクツ


衝撃的なラストシーンといえば、まずこれでしょう。ブライアン・シンガー監督の名を一躍世に知らしめたサスペンス映画の金字塔です。

伝説的ギャングとされる「カイザー・ソゼ」は実在するのか?一体誰なのか??
あまり有名な俳優は出ていないのですが、脚本が優れており、最後のシーンでは鳥肌がでるほどの衝撃を受けること間違いなしです。
ラストに大どんでん返しを狙った映画は多くあるのですが、ストーリー的には面白くても、これほど印象深い名シーンがある映画は滅多にありません。
映画の核心に触れるので、詳細は書きませんが・・個人的に、何回も何回も繰り返し観たくなる映画です。(その点、セブンは後味が悪いので何回も観たくはなりません)
ケヴィン・スペイシーの出世作でもあります。私もこの映画で初めてケヴィン・スペイシーを知りました。

セブン


奇才、デヴィッド・フィンチャーの出世作です。キリスト教の「7つの大罪」をモチーフにした猟奇殺人事件。その事件を追う血気盛んな若手の刑事とベテラン刑事の姿を描いたサイコ・サスペンスです。
ブラッド・ピットとモーガン・フリーマンの2人の演技が光る映画でもあります。

まず、キリスト教の「7つの大罪」をモチーフにした猟奇殺人・・この発想がすでに面白い!

事件は残虐な殺人ばかり。しかも死体の側には、意味ありげな文字が書かれている・・
「GLUTTONY(暴食)」と書かれた部屋には、とんでもないデブが、食事中に死んでいた・・・どうやら何者かに手足をしばられ銃で脅されながら食事させられていた・・

「GREED(強欲)」と血文字で書かれた部屋には、強欲な弁護士が、自分の贅肉を切り落とされて死んでいた・・・しかも、どこの部位を切り落とすかを2日間かけて、弁護士自身に選ばしていたようだ・・・
このように、何かのメッセージとともに死体が発見されるのですが、殺され方にも増して、死体のシーンが、少しグロいんです。
ですので、特に女性の方は、ブラッド・ピットが出てるから・・・といって気軽に観るのはおすすめできない映画です。

「SLOTH(怠惰)」「LUST(肉欲)」「PRIDE(高慢)」「ENVY(嫉妬)」「WRATH(憤怒)」 残り5つの大罪が、果たしてブラピが食い止められるのか、もしくは猟奇殺人犯が実行するのか・・というのがみどころです。

さて、私はこの映画を、「面白いけど後味が悪い映画BEST1」と勝手に思っています。
普通は、面白いと感じると、観た後には「良かったな」と感じるはずですが、この映画は、脚本もブラピの演技も、モーガン・フリーマンの演技も、とっても最高!そして衝撃のラストもあり!で、何もかも揃っているのに、観た後に「うわ~やめて~」と悲鳴を上げてしまいます。 そう!要するに超最悪な結末・・なのです。
だから、カップルで観る映画ではありませんのでご注意を!
※そして、元映画部ならではの視点ですが、最初から最後まで、これほど一貫して画面が暗い映画も珍しいです。とにかく雨のシーンと夜のシーンが多い。
127分 ずーーと映画館で暗い画面を観続けると、暗い気分になりますね。
それもこの映画の完成度の高さ故、カメラのこだわりだと思います。
※豆知識ですが、実はモーガンフリーマン演ずるベテラン刑事の役は、企画段階ではアル・パチーノで想定されていたそうです。しかし、アルパチーノは他の撮影があり、スケジュールが合わずモーガン・フリーマンになったそうです。
私はアル・パチーノも大好きですが、この映画はやはりモーガン・フリーマンで正解だったと思います。

ジェイコブスラダー


個人的にこの映画は、何回も何回も観た大好きな作品です。こちらは、サスペンス映画というより、サイコ・スリラーといったほうがしっくりくる映画です。カルト映画とされており、一部のコアなファンに熱烈に支持されている映画です。

この映画が異色だと思うのが、とにかく劇中に音楽が少ないんです。
音楽がほとんどないので、地下鉄のシーンでは、電車ののガタンゴトン・・とした音が静けさの中に聞こえる。
何かこう引っかかるというか、独特の世界観が気になりながら、静けさの中で淡々と物語がすすんでいくのです。ところが、その独特の世界観こそが、深い意味があったのです・・

この映画は、ベトナム戦争を題材にしているのですが、戦争のシーンはほとんどなく、
戦争から帰った兵士が、日常生活を過ごすうちに奇妙な出来事に遭遇する・・といった展開なので戦争ものが嫌いという人にも関係なくお勧めできる映画です。

最初の1時間くらいは、主人公ティム・バートンが遭遇する奇妙な日常が淡々と描かれるので、正直面白いのかな??と不安になると思います。

しかし、絶対この映画はラストまで観てください!
ラストシーンで、それまでの違和感を感じる奇妙な出来事がなんであったのかが、一瞬で解明されるのです。
なるほど!この映画はこういうことを主張したかったのか!と深い感動がある映画です。
主演はティム・ロビンス。ティム・ロビンスはリベラル思想で有名な監督・俳優なので、この映画に出ているのも納得です。
監督はエイドリアン・ライン。この監督は多才ですねー。「フラッシュダンス」で大ヒット。
フラッシュダンスは、青春映画なので、当時このジェイコブスラダーを観て、こんな変な映画も撮るんだ~と不思議に思っておりました。その後、「危険な情事」や「ロリータ」、「幸福の条件」など、挑発的な問題作を次々と監督するようになって、フラッシュダンスが逆にエイドリアン・ラインにとっては異色かも?と思いましたね。
この「ジェイコブス・ラダー」という題名も、深い意味があります。
ティム・ロビンス演じるジェイコブ・シンガーという名前。ジェイコブというのは、日本ではヤコブと訳されており、題名の「ジェイコブス・ラダー」とは、旧約聖書の「ヤコブの梯子の話」とかけてあります。
この映画も、衝撃のラストシーンがあり、それまでの違和感を一瞬にして晴らしてくれます。

夜中に一人で見ると、ちょっと怖い映画です。

CURE


黒澤清監督 役所広司、萩原聖人主演

萩原聖人演ずる医大生が、催眠術を使って人々の狂気を呼び覚まし、教唆された人々が次々と殺人を起こしていく・・役所広司が扮する刑事はその事件を追っていくうちに、自らも影響をうけていく・・・・
当時、邦画は全然人気ありませんでした。その中で、この映画には衝撃を受けました。
黒沢清監督は、鬼才といわれるくらいとても作家性が強い監督です。
正直、この映画の後の作品も多く観ましたが、やはりこのCUREが一番好きです。

この映画はラストシーンが非常に重要な意味を持っています。
(ラストシーンというより、エンディング・クレジットが流れている間が結構重要なのです)
評価が別れる映画なのは、このエンディングシーンを読み取れるかどうかで印象が変わると思います。
私も、エンディングシーンを何回も観て、やっと納得できる結末でした。(もう少し、わかりやすいほうが良かったかも・・)
<h2>記憶の扉</h2>
シネマパラダイスのジュゼッペ・トルナトーレ監督 フランスの名優 ジェラール・ドパルデュー主演 ロマンポランスキーも出演しています。

この映画は文芸映画的な要素が強いので、万人におすすめできる映画ではありせんが、とても奥深い名作映画なのは間違いありません。

嵐の森の中を疾走する小説家(ジェラール・ドパルデュー)が、意味もわからず警察に連行される。そして取調室のような部屋で、ポランスキー演じる警察所長と対峙する。
ほとんどのシーンが、狭い部屋でのこの二人の会話、演技のぶつかり合いで成り立ちます。

ジグソーパズルのような、なにピースが埋まらない、不条理さを感じながら物語がすすみますが、ラストシーンで二人がなぜこのような状況に置かれているのかがわかると、観るものの緊張が一気に開放され、今までの不条理さはちっとも不条理ではなかったのだ。というような価値観の大逆転を味わえる作品です

緊張感がある映画なので、お気軽に見るのはもったいない。じっくり集中して見ることで、二人の役者の迫真の演技、物語の深みを観た後に深く余韻にひたれるような名作です。

クライング・ゲーム


この映画も、絶対に観る前に前知識なく観てください!ネタバレ厳禁の映画なので、詳しいあらすじはここには書きません。
アカデミー賞オリジナル脚本賞ということで話題になっていたので、当時ミニシアターに行くと満員で、仕方なく最前列で首を上に向けながら観た記憶があります。
そしてこの映画特有のどんでん返しのシーン。それは少しグロさを伴うのですが、その生々しいグロいシーンを、最前列でモロに味わってしまい、その日はとっても憂鬱だったのを覚えております。
一言、これは絶対に騙されます。えー!と雄叫びを上げたいかたは是非。

エンゼル・ハート


ボクサーでも有名なミッキー・ローク主演、ロバート・デ・ニーロも出てます。アラン・パーカー監督

あらすじは私立探偵(ミッキー・ローク)が、謎の人物からの依頼により、疾走した人気歌手の行方を追う途中で、奇怪な殺人が続出する。その謎は、思いがけない真実にたどり着く・・・

先述の「ジェイコブス・ラダー」とよく比較される・・オカルト映画の名作。
私はどちらかというと「ジェイコブス・ラダー」派ですが、この映画も名作には違いありません。 ジェイコブス・ラダーよりも、少し軽めのストーリーなので、気軽に観るにはこの映画のほうが気軽に観れます。
ちょっと最後の結末には「こんなのあり?」と思ったりしますが、どんでん返しのストーリーはとっても良くできており、観るべき映画の1つです。j